僕が会社を辞めた理由【転職を決めた理由偏】

【結論】理想の会社はこれ

  • 明確な経営理念がきちんとある(当り前)
  • 実現可能な通年目標が有り、社員全員がそれを共有している。
  • 明瞭明確な人事評価制度あり、それが開示されている。
  • 忌憚のない意見や社員の建設的な言動に対し、給与や賞与に影響を及ばさない事を保証する。
  • 上司は攻めの業務をする、部下は守りの業務をする。(詳しくは後述参照)
  • 共有使用するシステムや資料は責任の所在を明確にする。
  • 社長は社長にしか出来ない仕事をする。上長は上長にしか出来ない仕事をする。
  • 大事な意識は1つだけ!「今の成果を今より少ないリソースで達成するにはどうすれば良いか?」

①明確な経営理念がきちんとある(当り前)

前の会社は経営理念すらなかったので。本当にがっかりしました。

会社に張り出されていたのは「大きな声であいさつ」「整理整頓」「時間厳守」だけ。最初に見たときはこの会社ヤベーなでした。正直張ってあるだけでこれを順守されてるところ見た事ないので。むしろ建物や壁紙が経年劣化で割と汚かったので、その上に張り紙してあると貧乏くさくなるというか。。。いっそ何も張らずにスッキリとした空間にした方が精神衛生上効果的だったのではと思っていました。

なお社長や役職者や上長に一度聞いてみたところ、経営理念を答えられる人は誰もおりませんでした。つまりそういうことです。

②実現可能な通年目標が有り、社員全員がそれを共有している。

前の会社はこれはありませんでした。というより、営業目標自体が無い会社だったので、ある意味社員はラクだったと思います。けれど具体的な概念がないので、頑張ってる頑張っていないが雰囲気で判断されてました。(明確な成果を出せば良いだけではある)

またこれを理由に上司が自身の得意先を部下に譲らない温床になっており、上司ほど仕事を抱えて部下の相談に余白を持って答えられる状況にないというのも問題でした。

私の同僚は新人時代から毎日営業社員で誰よりも残業し、忙しい事を退勤時刻で証明し高評価を得ていました。(本当に忙しかった可能性は勿論有りますが)けれど実際の彼の実務内容を見ていると本当にそれだけの時間を使ってこれだけしかこなさなかったのか?と疑問が残ります。→私が彼の実務内容の成果に気付けていないだけかも知れませんが。

よく頭を過る理論として、優秀なものほど早くし業務を終え、早々に暇になり、無能な者ほど時間をかけて誰よりも遅くまで仕事をする。そして他者から見た評価はこの逆になるというものです。仕事の内容なんて誰もそこまで見ていないのです。

どれだけ遅くまで働いているか。それしか評価基準を持っていない経営者はいるのです。

おまけ

・年始に1度だけ(営業)目標を述べる場面がありましたが、先輩の1人が「1年間体調に気を付けて過ごす!」ってボケでもなく本気で言ったときはマジでこの会社やべーと思いました。さらに社長が「是非頑張ってください!」って言ったときに転職を決意しました。(営業目標述べるんちゃうんか!!)

・通年の目標を述べる機会はその後無くなりました。

※9割の人が営業目標を述べていました。※※先輩は順番真ん中位で上記発言。

③明瞭明確な人事評価制度あり、それが開示されている。

当然前職ではそのような基軸はありませんでした。

むしろ恐ろしいことに、上記の優秀な彼でさえそれなりの実績を作ったときも賞与等へ反映されておらず例年通りの金額だったとぼやいていたことがありました。年収は例年通り微増していく仕組みの様子。

年功序列制なのか社歴の浅い中年齢の社員の方が実績は乏しくともある水準以上を給付されていることを聞きました。勿論事実を確認できた訳では無いのですが、個人的には役職職の方からお酒の場で聴いた信憑性の高い話なので事実なのかな思っています。非常にやる気の削がれる話です。

④忌憚のない意見や社員の建設的な言動に対し、給与や賞与に影響を及ばさない事を保証する。

残念な事に、前職では賞与前に面談があり、その際に忌憚の無い意見を求められるのですが、どうでしょうか?

皆さんなら、これから賞与が決まりますよ!ってタイミングで社長や上長に対して遠慮なく意見や発言が出来るでしょうか?人の心理として相手の機嫌を伺ってしまうのは人として弱い事ですか?私は頭が少しおかしい人間でありたいと思い続けて行動してるので、やらかしてしまいましたが。

困ったことに前職の社長や上長は忌憚のない意見や発言に対して寛容では無かったです。自ずと忖度された意見やイエスマンが大量発生することになるのは火を見るより明らかでした。(これは個人的見解なので立証しようがありませんが)

⑤上司は攻めの業務をする、部下は守りの業務をする。

ここ凄く大事です。

結論、上司と部下の役割は違うものです。同じ仕事を横並びでやっていてはおかしいのです。

上司は重要な得意先のみ対応し、なるべく余白を持ち、部下から相談を受けた際や、部下の仕事量やキャパが一杯で手一杯のときは上司が手伝ってあげれば良いのです。また経験を活かし新規獲得など挑戦的実績で会社へ貢献するのが良い(攻めの営業)

部下は既存得意先を対応する事で仕事を覚えつつ、会社の既存の売上を守る役割を担うことで会社へ貢献する(守りの営業)。経験を積み成長しながら気付いた点を上司へ報告し業務改善を図る。そんな仕組みが良い。

残念ながら前職では、上司が既存得意先を手放さず、部下へ仕事を回さないため、本人も余裕がなく(時間的・精神的)、常に多忙ピリピリしていて相談することが気後れする雰囲気でした。

また部下は得意先が少ない為、1時間で終わる作業を3~4時間かけてのんびりやっている印象でした。(個々で所要時間は違うので断定的な事は言えませんが)また社会経験も浅く会社事情にも明るくないときに新規開拓を任され、非効率的でOJTも乏しく、勿体無い時間を多く割いていました。(会社にとっても本人にとっても不幸な状態です)

まさに【パーキンソンの法則】に当て嵌る状態(「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」)

⑥共有使用するシステムや資料は責任の所在を明確にする。

曖昧な物事は進捗を滞らせる原因になります。

「誰が」「いつ」「何を」。社内共有するもの全て監督責任者がいないとを把握できなくなるからです。

前の職場ではこの辺のトラブルも非常に多かったです。

⑦社長は社長にしか出来ない仕事をする。上長は上長にしか出来ない仕事をする。

「誰でもできる仕事は社長がやる!」「簡単な仕事は上司の仕事!」皆さんこれに共感できますか?

会社の仕組み作りは経営者の仕事であり、裁量権を持った役職者の責務です。

前職、事務員の方が「それは私の仕事ではない」「それは営業さんがやって」などの意見が頻繁に飛び交っていました。非常に良くありません。ですが、

これは事務員さんが悪いのではなく、「どんな仕事を誰がやるのか?」それを明確に定義していなかった会社とつまりは社長・上長各位が良くありませんでした。(究極、会社の責任は全て社長の責任です。当り前。)

前職は社長待ちの仕事が非常に多く、社長自身が仕事を抱えすぎており、この時代においてスピード感が無い場面が多々ありました。「社長が忙しい」「社内の事情で」そんなの得意先には関係ありません。精度・確度の高い仕事が早いか遅いか。ただそれだけです。

⑧大事な意識は1つだけ!「今の成果を今より少ないリソースで達成するにはどうすれば良いか?」

全ての株式会社の目的を定義すれば「儲けること」です。ボランティアでない限りそれは絶対です。

儲ける方法はたくさんありますが、その中で一番簡単で誰でも出来る事は何か?無駄を無くすこと=業務改善です。

業務改善とは何か?会社の仕組みや業務内容そのものをブラッシュアップすることです。

それは誰の仕事か?経営者です。社長です。裁量権を有した役職者です。自身の業務内においての従業員です。

今と同じ売上を今より少ないリソースでどう達成するか?無駄をなくすか?効率化にするか?

会社の仕組みからそれを考えるのは社長と裁量権のある役職者の仕事です。部下は会社の規定の中でそれを実施して各々の業務を遂行すれば良いのです。

【まとめ・補足】

最初は自分がなぜ、前の会社が嫌だったのか端的にまとめようと思いました。が、嫌いなところを上げ連ねてもキリが無く、また私情が有り過ぎてまとめるのが難しかったので、下記のように考えてみると上記の内容に至りました。

「逆にどんな会社だったら良かったのか?」

完璧な会社など無いでしょう。また問題を解決できる方法を提示せずに文句だけをタレるのは人としてあまりに未熟で美しくないです。解決策があるのに何故やれないのか?そこに思いを巡らすと、経営者もまた人である事に気付きます。

少なくともこの世の中の多くの方は起業していない雇われる側の人間でしょう。サラリーマンってある意味本当にラクなんです。それで完璧に満たされたいなんて少し虫が良い気がしちゃいますよね。

色々書きましたが、前職には感謝してます。でもそれと別で僕はめちゃくちゃ文句言います。もっと良い待遇をくれよ!!って思っちゃいます。

改めて本当スミマセンって思います。

ここまで駄文をお読みくださり本当に感謝いたします。またどこかで。それではまた!

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